こういったギモンにおこたえします。
本記事の内容
1.アルコール消毒で床が白くなってしまった理由
2.消毒液で変色した床を元通りに治す方法
3.フローリング(床)を変色させずに消毒する方法
この記事を書いている人
現在の家に住むこと11年。
フローリングの床が変色することなんて一度も経験が無かったのに、コロナウィルス対策用に玄関に置いておいたアルコール消毒液を子供がこぼしちゃったら、何と白く変色してしまいました。どれだけ拭いても元に戻りませんでしたが、今回紹介する方法でキレイに元に戻すことが出来ました。
現在の家に11年済む前の住まいも含めてフローリングの床の家には30年近く住んできて初めての経験でしたので、これから先も床材が変わらなければ同じような思いをしてビックリする方も多いと思います。
とはいえ、新型のウィルスなどが発生したりしてその対策としての消毒は行いたいので、その時の対策も含めて記事にまとめました。
アルコール消毒で床が白くなってしまった理由
30年以上もフローリングで生活してきて遭遇しなかったこの床の変色の現象ですが、なぜそうなるのか?
これは、【フローリングに塗られているワックスとアルコールが反応してしまうことが原因】です。
ワックス加工がされていない机やテーブルなどにアルコール消毒をかけても、白くはなりません。
ワックスの塗られたフローリング床の上にアルコール分を含む液体(除光液や消毒液なども)を落とすと化学反応(変色)を起こして白くなってしまいます。
こう見ると、今回この変色と拭いても落ちないのでビックリしてしまいましたが、これまでの人生でこういった現象にたまたま遭遇しなかっただけなんですね。
消毒液で変色した床を元通りに治す方法
では、白く変色してしまったフローリングの床をキレイにする方法です。
・用意するもの
・作業開始前と作業開始後の床
順に解説します。
用意するもの
用意するものは以下の2つ
・メラミンスポンジ
・ベビーオイルや食用油など油性液
メラミンスポンジ
メラミンスポンジを使うのはその構造と機能面から使います。
細かな網目状の構造になっているので汚れを削りながら落とすことが出来ます。
アルコールとフローリングが反応して白く変色してしまった汚れを削り落とします。
ベビーオイルや食用油などの油
油性の液体ですが、身の回りにあるもので良いです。
台所にあるオリーブオイルやサラダ油などでも可能、わたしは食用油は床に使用するのが嫌だったのでベビーオイルを使いました。
油も使う理由とは?
油も使う理由はメラミンスポンジで削り過ぎてフローリングのワックスを削ったり、さらに削ってフローリングそのもを傷つけることの防止です。
あくまでも変色してしまったワックス部分の汚れのみを削り落とします。
洗浄方法
洗浄方法は簡単です。
メラミンスポンジに油を付けて白い汚れを磨くだけでOKです。
わりと簡単に汚れが取れる場合もありますが、そうでもない頑固な場合もあります。
フローリングに傷つけてしまう事も気になりますが、油も使用しているのでをこは気にせず力を入れて方向も縦横変えて磨くとキレイになります。
そして、フローリングが削られたようなダメージは残りません。
(後述する画像参照)
作業時間はおおよそ5分程度です。
洗浄作業開始前と作業後の床
では、油とメラミンスポンジを使って洗浄する前と後の床を画像で比較してみましょう。
作業開始前の床
消毒液の容器の跡が残るくらい変色してしまいました
作業後の床
この通り、とてもキレイになりました。
一時は拭いても全く白く変色した汚れが落ちないので諦めかけていましたが、こんな簡単にキレイに出来るなんて・・・。
これはやらない手はありませんね。
油は何かしらあるとして、メラニンスポンジだけ用意するだけなのでコストもほぼほぼかかりません。
フローリング(床)を変色させずに消毒する方法
2021年3月現在、いまだに新型コロナウィルス感染症に対する特効薬の開発はおろかワクチン接種もまだまだ進んでいません。
このような状況の中ですと、住まいの消毒をする(したい)人も多いと思いますが、アルコール消毒を行ってしまうと上述の通り床の変色の問題があります。
では、フローリング(床)を変色させずに住まいの消毒を行いたい場合はどうすれば良いのでしょうか?
・界面活性剤を使用
・次亜塩素酸ナトリウムを使用
・注意点
順に解説します。
界面活性剤を使用
まずは界面活性剤を使った除菌。
市販されているものだと、「かんたんマイペット」なんかがそう。
2度拭き無しでウィルスを99.9%除去してくれる(全てのウィルスではないです)ってのもポイント高いですよね。
※界面活性剤って?
界面活性剤は、界面(物質の境の面)に作用して、性質を変化させる物質の総称です。構造としては、1つの分子の中に、水になじみやすい「親水性」と、油になじみやすい「親油性」の2つの部分を持っています。この構造が、本来、水と油のように混じり合わないものを、混ぜ合わせるのに役に立ち、汚れを落とす洗浄の働きをするのです。代表的なものに石鹸(脂肪酸塩)があります。また、洗剤の他にも、医薬品、化粧品、食品などの成分としても広く使われています。
出典元
https://www.kao.com/jp/qa/detail/16751/
次亜塩素酸ナトリウムを使用
次に次亜塩素酸ナトリウムを使った除菌。
なんだかいかにも化学薬品っぽい名前でむつしいカンジがしますが、食品の消毒にも使われている事でも有名ですよね。(極微量を最終消毒に使っています)
別名:次亜塩素酸ソーダとも呼ばれています。
これを使った商品となると「ピューラックス」なんかがソレ。
床の消毒の他に食器や自宅用プールに使ったり用途は多いです。
また、細菌(グラム陽性菌・グラム陰性菌)、真菌、ウイルスなど殆どの微生物に対して殺菌効果、不活性化を示します。
使用する場合の注意点
界面活性剤や次亜塩素酸ナトリウム入りの洗剤を使用する場合はその濃度に注意が必要です。
高濃度で使ってしまうと床に「染み」を作ってしまう可能性があります。
アルコールによる「白い変色」は、まだ回復させることが出来ますが、この染みを作ると回復はほぼほぼ無理です。
これでは本末転倒なので、濃度には注意して使うことが必要です。
とはいえ、上述の商品だと「かんたんマイペット」の方は薄められている商品なのでその心配はありません。
ピューラックスのような原液を希釈して使う場合のみ注意すればOKです。
【まとめ】
本記事のポイントをまとめます。
・アルコールとフローリング(床)のワックスが反応してしまう事で、床の色が白く変色してしまいます。
・白く変色してしまった床は油とメラミンスポンジで磨くだけでOK。
・フローリング(床)を変色させずに消毒するには、界面活性剤か次亜塩素酸ナトリウム入りの除菌液を使いましょう。
新型コロナウィルス感染症以外にも以前から季節で流行する感染症(ノロウィルス)など、身近で怖い感染症も存在します。
これら感染症を予防したり、万が一家族が感染してしまった場合は、こういった除菌が必要になるかと思います。
かと言って除菌は何でも良い訳では無く、フローリング(床)を変色させないように上述の通り、対策して体も床も守る事で、キレイに過ごして行きませんか?
それではこれで終わりにします。