日本から中国へ出張へ出る機会のある方は現地でLINEやGメールなどのグーグルのサービスが使えないのは非常に不便ですよね。
これは中国の「金盾(グレートファイアーウォール)」と呼ばれる検閲システムにより使用出来なくなっています。
この為、現在は中国出張時にLINE・Gメールを使用したい場合は、
①グレートファイアーウォールを突破可能なWi-Fiをレンタルする。(VPN接続により使用可能となる)
②そもそも使用をあきらめて、Wi-Fiを借りて他のアプリ(中国産アプリのWe Chatなど)で対応する。
③全てあきらめる
のどれかになっています。
私は、中国へ仕事で行くようになって15年、スマートフォンを使う様になって8年ですが、中国出張時は毎回上記①を選択して空港でWi-Fiをレンタルしていました。
今回知人から薦められた現地使用の海外SIMが使い勝手や経済的にも非常に良かったので使用方法とともに紹介したいと思います。
本記事のテーマは次の通りです。
その①:海外SIMのメリットとデメリット
その②:中国でもGoogle(Gメール等)・ LINE・が使用可能な海外SIMとは?
その③:海外SIMについて(使用手順など)
使ってみてメリットばかりでデメリットなんかも記事にしたいと思いますので参考にしてみて下さい。
海外SIMのメリット・デメリット
私もこれまではずっとレンタルWi-Fiを使用してきましたが、今回のSIMのメリット・デメリットをあげてみます。
海外SIMの【メリット】
①コストが安い
・SIM:940円
(7日間・データ使用量2GBまでのSIMカード)
※データ通信専用SIMで通常の電話での通話は出来ません。
・Wi-Fi:3,760円
(3日間レンタル、高速通信500MB/日、某社の場合)
(ともに2019.10.19現在の価格です)
さらにGoogle・LINEを使おうとすると特別なVPNを使うプランになって更に割高なプラン(基本料金1,480円/日もしてしまいます。※イモトのWi-Fiの場合)
②返却する必要が無い
プリペイドSIMにつき1回:1枚のSIMを使うので帰国後は捨ててしまってOK。
レンタルWi-Fiの場合は空港で帰国後返却の場合は会社によっては返却場所が遠かったりすると帰国して疲れもある上に物凄く面倒です。
また、宅急便返却の場合は運賃負担があり返却が遅れると延滞料金が発生します。
③借り忘れが無い
一度、Wi-Fi受け取りを空港引き取りにした際に、うっかり引き取り忘れを出国手続き後に思い出した事がありました😢。
連絡をしてもキャンセル出来ずWi-Fi使わずに全額費用だけ発生してしまった何ともむなしい失敗があった事があります。
④テザリングが可能
( 2016年5月以降に販売された docomo スマートフォンに関してはテザリングが可能 のようです)
スマホ2台あればテザリング機能使う事により2台とも同様のデータ通信を行う事が可能になります。
また、テザリングにより繋いでいる方のスマホは通常の日本のSIMを差していれば通常の電話機能も使えます。
※もう1台、空いているスマホがあればそれにSIMを差してメインのスマホを電話もデータ通信も日本国内と変わらない使い方が出来ます。
(通話料は通常の海外通話料金になります)
テザリングで受ける方のスマホはSIMフリーで無くても使用可能です。
⑤4G高速通信の制限が2GBまであり
2019年現在の日本国内の高速通信スピードと変わらない4G高速通信なので、ストレス無しでスマートフォンが使えます。
レンタルWi-Fiの場合、今回比較対象としているプランの場合は1日500MBまでとなり、上限を上げるとコストも上がります。(3,760円⇒4,210円)
海外SIMの【デメリット】
①データ通信専用SIMの為、通常の電話機能が使用不可です。
(日本で090等で始まる電話番号へ電話貰っても繋がりません。)
しかし、LINE電話などアプリを使用すれば普通に通話可能です!
※近年、通話料を考えると社内間の通話はアプリを使った通話が多くなっています。
個人的には海外からの通話はアプリを使った通話のみになっているし、そもそも最近は電話よりもLINEやメールのが連絡手段としては多く、特に不自由は感じません。
皆さんはどうでしょうか?
中国でもGoogle(Gメール等)・ LINE・が使用可能な海外SIMとは?!
先にお伝えしてしまうとこれです。
China Unicom
4G高速データ通信 中国本土31省と香港で7日利用可能 プリペイドSIM(データ使用量は2GBまで4G高速通信)
※この他にも同一会社のSIMで利用期間の長いものや4G高速通信のデータ使用可能量が多いものもありますがまだ試していません。
このSIMで使用可能なSNSやその他アプリ
LINE、Google系(Gメール・グーグルマップ他)、インスタグラム、Twitter、YouTube、Facebookなど
電話(音声通話)については?
データ通信SIMとなっていますので、通常の電話は出来ません。
使用国(今回の場合は中国)でSIMカードを差し替えた後は通常の電話機能は使えなくなります。
代わりにLINE電話などアプリを使用した通話が可能になります。
中国で実際に使ってみました(Googleマップ)
▼この通りGoogleマップも使用可能。
▼Googleナビ機能も使用可能。
▼近くのレストラン検索もサクサク可能です。
この他に LINE、インスタグラム、Twitter、YouTube、Facebookなど日本国内にいるのと変わらずに4G高速通信で快適に使用可能です。
【China Unicom 】海外SIMについて
Amazonで購入すると数日後に封筒にSIMと日本語の説明書入りで届きます。
海外SIM使用手順
その前にスマートフォンはSIMロック解除済ですか?
SIMロック解除についての知識がほとんどありませんでしたが、ある時期からは全ての端末がSIMロックフリーとなって販売されているものと思っていました。
しかし実際にはSIMロック解除は自身で手続きを行う必要があり、SIMロック解除されていない端末に海外SIMを差すと
↓の画像が現れてしまいます。
【各キャリアのSIMロック解除手続きウェブサイト】
・ドコモ端末ののSIMロック解除
・ソフトバンク端末のSIMロック解除
・au端末のSIMロック解除
まずは国内でSIMロック解除手続きを行っておきましょう。
WEB上で行えば手数料は無料で行えます。
海外だとオペレーターに頼る事になって3,000円くらい手数料が発生してしまいます。
日本のSIMから海外SIMへの差し替え時の操作・手順について
今回使用した端末:ドコモ galaxy S9
になります。
▼【端末上部にある穴へSIMピンを差しSIMカードが乗っているSIMスロットを取り出し、海外SIMに入れ替えて再度SIMスロットを端末へ挿入します】
▼【設定】から【接続】を押します
▼【モバイルネットワーク】を押します
▼【データローミング】を押してONにした後に【APN】を押します
▼【追加】を押します
▼次のページで各項目の入力を行います。
名前【unicom】
APN【3gnet】
認証タイプ【CHAP】を選択
▼「APN」に戻ると入力したAPN(unicom)が選択されているので、更にホーム画面まで戻りましょう。
はい、これで目出度く開通しました。
ホーム画面左上に【UNICOM HK】がスクロールしています。
そして画面右上の電波本数も4本立っています。
▼これでストレスフリーの日本と変わらないスマホ活用が可能です。
【China Unicom 】海外SIMを使用して問題無かったエリア
様々なエリアに出張に出る訳ではありませんが、このSIMを使用して問題が無かったエリアを記載しておきます。
・遼寧省大連市
・遼寧省丹東市
・山東省栄成市
引き続き追加エリアあれば更新します。
【中国でGoogle・LINEが使える】私のおすすめ海外SIMの使い方【まとめ】
本記事のポイントをまとめます。
・レンタルWi-FiだとGoogle・LINEを使おうとすると特別なVPNを使うプランになって更に割高なプランになってしまう。
・レンタルWi-Fiの場合は空港で帰国後返却の場合は会社によっては返却場所が遠かったりすると帰国して疲れもある上に物凄く面倒。
・China Unicom海外SIM使用ならもう1台、空いているスマホがあればそれにSIMを差してメインのスマホを電話もデータ通信も日本国内と変わらない使い方が出来ます。
・China Unicom海外SIMだと日本国内の高速通信スピードと変わらない4G高速通信なので、ストレス無しでスマートフォンが使えます。
・今回のおすすめ海外SIMはデータSIMなので電話の通話が不可能になるけどLINE電話などアプリを使用した通話は可能です。
・China Unicom海外SIMは、中国でもLINE、Google系(Gメール・グーグルマップ他)、インスタグラム、Twitter、YouTube、Facebookなども使用可能。
・海外へ出る前にスマートフォンはSIMロック解除を国内でやっておきましょう。
中国は普段使い慣れているスマートフォンアプリが使えるようになるだけで快適さが上がり、行動範囲も広がるのでかなりおススメです。
皆様の参考になれば幸いです。
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