本記事では転職に関して私の経験を書きたいと思います。
記事タイトルにある通り、私は【学歴無し=2年生専門学校卒】・営業職ばかり転職を5回して現在に至りここ数年前から年収は1,000万超えとなっています。
年収面はブロガーや今を時めくユーチューバーの方には足元にも及びませんが、給与所得のサラリーマンとしては、そこそこの安定収入でもある事から悪い事は無いと思います。
ここで私が言いたい事は、「1社で長く続ける事も良いけど、続けなくても1,000万の収入を得られる」と言う事です。そして、私はいわゆる「営業マン向き」の性格でも無く、前述の通り学歴もありません。(専門学校卒)
自身の経歴を振り返りつつ、仕事で悩んでいる方の参考になればと思い記事にしたいと思います。
※今から20年も前の頃からの話になります。取り巻く背景が現在とは異なる点もあるかと思いますが、ご了承ください。
本記事のテーマは以下の通りです。
その①:最初の就職活動について
その②:これまでの業界経験
その③:退職を決意した時に自問自答すること
その④:退職の意思確定してからする事
その⑤:水産業界の特色について
経験談メインですが、参考になればと思いますそれでは始めます。
最初の就職活動について
改めて「就職活動」についての反省点も書きますが、就職活動の時点で「やりたい仕事」と言うものが具体的になくて、漠然と「独立したい」と言う考えだけがありました。独立資金を増やす事と、社会勉強も兼ねて「とりあえず就職」しようと言う考えでした。
矛盾した考え方の甘さ有り
独立資金を増やすと言う目標があるにもかかわらず、裏の希望として「年間休日120日以上」と言う甘いフィルターも付けて就職先を探していました。
また、出来れば当時読んでハマっていた「課長島耕作」の舞台となっている、電機メーカーもいいなと思っていましたが、学歴の無い私には応募資格(大卒以上)の壁があって挑むことは出来ませんでした。
とにかく今思えばかなり甘い考えだったなと思います。
私が渡り歩いて来た業界について
このような入り方でスタートした社会人人生ですが、これまで渡り歩いた業界とその内容を簡単にしてみたいと思います。
①住宅営業
・在籍期間:1年9カ月
・入社動機:①年間休日125日 ②給与:そこそこ、賞与実績:年間6ヶ月分
・コメント:募集要項にある年間休日日数が現実に取得出来る休日日数とは全く異なり、今、考えると「働き方改革法案」真っ青の年間50~60日程度、そして勤務時間が長かった(1日12時間平均)のが印象に残っています。
また、業績悪化中で賞与も年間2カ月分程度のみでした。ただ、この環境からスタートした事でその後の仕事での「耐性」が出来たと思います。
・退職理由:ここまでの勤務時間を使うならば他の仕事で時給計算で働いた方のが稼げると思った為。
②パチンコ機械メーカーの営業
・在籍期間:10日
・入社動機:給与そこそこ、賞与実績:年間10カ月+決算賞与
給与(特に賞与)に目が眩み応募し採用決定。
・コメント:①の住宅営業を退職後、友人(自営業)と北海道のスキーリゾートへ出向いて住み込みで働くなど、約3か月のフリーター期間がありました。
その後、再就職し久しぶりに現実社会へ戻ったことで凄まじいギャップと長い通勤時間、ちょうど繁忙期(パチンコ店の開店ラッシュ)で勤務時間が深夜まで及んだ事などから耐えられずに退職してしまいました。
・退職理由:コメントの通り
③ノンバンク(企業向け)の営業
・在籍期間:1年
・入社動機:学生時代からの「独立したい」考えは変わっておらず、ノンバンクの企業向け融資の営業であれば、営業相手が各企業のオーナーである事から、商売の厳しさなんかを学べるかと思い決めました。
・コメント:この会社、ノンバンクでもかなり有名に(悪い意味で)なった会社で、社員に対しての会社の要求や給与システムが滅茶苦茶で、在籍社員が堂々と新聞の求人広告を職場で広げながら次の転職先を探していたりもしていました。
・退職理由:会社のシステムが滅茶苦茶で営業ノルマも厳しく、達成しないと歩合給が没収されてしまうと言う無茶苦茶な給与システム。
また、入社動機にある各オーナーから得られた「独立」して商売する事の厳しさを感じてしまい、安定が一番と思うように考えが変わり退職。「独立」の夢も消えました。
④水産業の営業
・在籍期間:20年以上~(在籍中)
・入社動機:前職(③)がとにかく滅茶苦茶だったので、固い業界で働きたかった事。友人も水産業界に存在していた事から同じ業界に入って将来何かしらの仕事が出来ればと思った事でした。
・コメント:この業界に入った最初の会社で知り合ったメンバーで別会社を起こすことになり、現在に至っています。
ここまで長く続けられた理由は別途述べます。
ここまでをまとめます。
元々の「夢」が漠然とし過ぎていて、①②③と渡り歩くにしてもお金を貯める目標を持ちつつも「休日」を重視していたり、まだ新卒の時ならまだしも2回目の就職の際の時点でも考えが甘かった事からわずか10日で退職してしまうという、私史上アルバイトを通じても最短の勤務日数記録を作ってしまっていました。
そんな私が現在の業界では20年以上と継続が出来、年収も1,000万円以上得られる様になりました。
完全な就職活動をして、ずっとその道一筋でも得られるものはあるかと思いますが、そうでなくても私のような実例がありますので、【就職失敗したー!】と悔やまれていたり、既に退職して就職活動中の方に少しでも参考になればと思います。
また、水産業寄りの発信になってしまうかも知れませんが、異業種を数社経験して来たことから、他業界との比較で水産業の面白さなんかもお伝え出来ればと思います。
退職を決意した時にすべき自問自答
私は退職しようと思った時に、その退職理由が次の会社の面接官になったつもりで自問自答し、その内容が「それが理由なら退職しないといけませんでしたね」と言われる様な理由で無いと駄目だと思っています。
例えば、退職理由が「人間関係が悪いから」だとします。
この退職理由の場合は【×】で退職してはいけないと判断します。
それは何故か?
【次の会社も人間関係が良い保証は無い】からです。
最悪の場合、もっと人間関係が悪い会社の可能性もあります。
面接試験の時の面接官も「ウチの会社は人間関係が悪い」なんて、これから入社しようとする人には教えてくれないでしょう。表面上は良い会社を装っている面もかならずあるかと思います。
入社してから「こんなんじゃなかった!」と思わない為にも、このくらいの理由はまだ耐えるべき退職理由だと思います。
私の経験で例にあげると、②のパチンコ機械メーカー勤務時代の退職理由「勤務時間が長い」と言うのは理由になりません。
次の会社はもっと勤務時間が長いこともあるからです。
(とは言うものの、次の就職先の面接時に確認をするとは思いますが)
模範解答を挙げると
・会社が倒産
・給与未払い
・社長に殺されそうになった
など、「そんな会社にいたら大変でしたね。」と次の就職先の面接官にも理解を得られるような理由で無いとまた退職を繰り返す事になると思います。
退職意思決定したら
同じ事を繰り返すような理由で無ければ、突き進むのみです。
キャリアのある人も無い人も、今は人手不足の時代です。
就職先には困らないかと思いますが、出来れば長く続けたいものです。退職理由を反映した再就職先をピックアップしましょう。
いざ!転職活動スタート
前職の退職理由は面接で必ず聞かれると思います。
どうしようもない理由で辞めた貴方は自信を持って答えましょう!
プラス貴方の経験を売り込みましょう!
経験の無い、第2新卒の方にもそういった方用の就職機関みたいなものも今はあります。(私も今の会社での社員採用に何度か使いました)
転職活動は働きながらが良い?
※現在の仕事を続けながらの転職活動が良いと思います。
転職候補先への面接等が困難な場合は退職してからでも仕方ありませんが、就業中の身である事を伝えれば、考慮して柔軟に対応してくれると思います。
また、退職後に社会保険を国民保険に切り替えたり(手続きにより健康保険の任意の継続も可能です)、住民税の支払いがまとめて来てしまったり、今まで給与天引きになっていた部分の支払いが一気にまわってきます。
しかも、無職だと収入がありませんので結構キツイです。
【参考】水産業界とその他の違いについて
私はこれまで4つの業界を全て「営業職」で転々として来ましたが、なぜ今の「水産業界」で固定出来たのか?
それは、明確に他業界と違う業界特有の世界がありました。
参考までにこの業界の特徴を話してみます。
①人と人の結びつきが強い
1.お客さんとの結びつき
販売する商品は「魚」です。
この魚は同じような商品が世の中に多数存在しています。
A社でもB社でも同じ魚が同じ値段で売り込みがあるとします。
そうすると、最後は【人】となります。
お客さんは同じ価格なら「お前から買う」と言う感じになります。
た、そうなる為に私も頑張ります。それがプラスのサイクルになって行き、最終的には「任されます」=【信用】で商売が成り立ちます。
例えばこれが、私の経験で言えば「住宅」や「パチンコ機」を扱う営業ですと、どう頑張っても会社の用意した「商品」を売る営業ですから、商品で負けてしまう(逆に商品で勝つ)と、どう頑張っても営業実績に繋がりませんでした。
これって努力のしようの無いところでの負けなので、やりがいに繋がらなかったのだと思っています。
2.上司・部下との結びつき
その人それぞれで個人差はありますが、お客さんとの関係同様に会社内においても人との結びつきが深いです。それこそキャリアの長い上司ほど、面倒見が良く信用のおける人が多いと思います。
体を張ってトラブル対処や相談に乗ってもらい、心底信用が出来るのです。
休日が多い事を希望する私ですら「あなたの為ならば、休みを削ってもこの仕事こなしてきます」位の気持ちに自然となれる関係があります。
この様なかけがえのない人との出会いがありました。
ノンバンク在籍時に信用していた際に、当時の所属長の言う通りに従って営業を進めたところ、会社からNGを出されその責任(金銭)を取らされる羽目になりそうになった事がありました。
私は転勤してしまった元所属長に相談する為、連絡を取ろうにも居留守を使われ、結果的に2度と話す事はありませんでした。
このような経験があるからこそ特に今の業界(会社)の関係はより強く感じたかも知れませんが、世の中にはこの様な事例もあるのです。
(そのトラブルは何事も無く回避出来ました)
②毎年相場が異なり、同じ条件が無い
水産物の商品価格は、まずは漁獲があって水揚げされ相場(取引価格)が需要と供給やその他情報によって決まります。これが全てのスタートとなります。
同じ商品でもある年は漁獲量が多くて相場が安かったり、ある年は漁獲量が少なくて相場が高くなったり、食品ブームによって需要が高まって相場が高くなったり、毎年同じと言う事がありません。
これが逆に飽きの来ない仕事になってしまい面白くもあります。
私の経験を例にすると、
1.住宅の営業では、会社の作った価格の住宅を販売する。
2.パチンコ機械メーカーでも、会社が作ったパチンコ機を売る。
3.ノンバンクでは、会社の作った条件(金利など)で融資する。
と言う風に会社の作った枠の中で営業して行くのですが、水産の場合は会社が決める方針はあれど、経験を積んだ営業の先読みなどで買い付けしそれを販売するなど、独自の裁量によるところの営業が可能です。
(※会社によってはもっと縛りがある場合もあると思います)
③経験を積んだ後に独立も可能
ちょっと頑張って経験を積んで業界でのスキルを身に着けると同時に、人的ネットワークも構築されますので、あとは資金面(独立資金)を何とか出来れば、独立開業がし易いです。
(※その時は①-1であげた「お客さん」が協力してくれたりもします。)
これらの業界特有の世界感が楽しくなり長く続ける事が出来、
現在に至っています。
関連記事
>>>【水産業界現役の営業マン】が業務内容について語ります!
そこから年収を上げるには?
誰しも「好きな事・楽しい事」って寝る間を惜しんでもやってしまうと思います。(ゴルフに初めてハマった頃、プレー前日に楽しみで寝れなかった経験ありませんか?)
仕事が楽しくなると、放っておいても頑張れてしまい、更に上のステップに進み、任される仕事も大きくなって大きな結果(リターン)を得られる様になり、結果的に収入も増えて来ます。まさにプラスのスパイラルです。
成功体験が必要
ただ、いきなり仕事が楽しくなる事は無いと思います。
仕事が楽しくなる(仕事を楽しめる)には、【成功体験】が必要です。
そして、その【成功体験】を得るには、一定期間、目一杯の努力が必要です。
で、やっている内に【成功体験】に出会えればプラスのスパイラルに入る事が出来ると仕事が楽しくなっています。
その為には努力も必要
正直なところ努力必要です。
私は酒が飲めなかったのですが、この業界に入った時は腹を括っていたので、以前は即答で断っていた飲み会にも相当我慢し頑張って参加しました。
もちろん、昼の仕事を頑張ったのは言うまでもありません。
まさに社畜として頑張り続ける事で上司・先輩の信頼を得る事が出来、協力も得られるようになりました。
ブロガーの藤澤数希さんの好きな格言があります。
出典元
入社1、2年は「良き社畜」として騙され続けよ。
で、最後に1回だけ裏切ればいい
https://diamond.jp/articles/-/16595
最後に1回裏切る=その仕事(会社)を辞める時です。
とにかく頑張ってスキルアップしてその会社にとって必要な存在になる事。
そうなれば、他へ行っても(転職・独立)しても通用する様になっていると思います。収入に不満があれば増やして貰って残るも良し。より上を目指して収入を増やすも良し。
今の精一杯の努力は会社の為でも誰の為でも無く、全て将来の自分に返って来ます。
そしてプラスのスパイラルが・・・
【目一杯の努力】⇒【成功体験】⇒【仕事が楽しい】⇒【更なるステージでの成功体験】⇒【収入UP】>>>繰り返し
前述の通り独立して成功すれば、年収1,000万どころか会社経費をうまく使いつつ収入も得て、好きに休みも取って悠々自適に暮らす人も多数います。
学歴無し・転職5回(4業界)でも【年収1,000万超え】は可能です!【まとめ】
本記事のポイントをまとめます。
・最初の就職先について、「とりあえず就職しよう」程度で考え方が甘いところから人生スタートしている。
・退職を決意したらその退職理由を自問自答して、次の就職先の面接官になったつもりで理解をえられそうな理由なら全く問題無し。
・意思確定したら即転職活動しましょう。出来れば金銭的に困らない、働きながらの転職活動が良いです。
・参考まで水産業界は人の繋がりが深い業界です。
・水のあった仕事と出会う事で、仕事が楽しくなってプラスのスパイラルへ突入します。
この他に、私の知らない業界(会社)でも同じような業界もあるかも知れません。また、もっと凄い人間関係や、やりがいのある業務内容もあるかと思います。それが見つかるまで何度も転職すれば良いと思います。
転職を何回しても犯罪ではありませんから。
ただし中途半端は行けませんから、必ず退職理由を自問自答して下さい。
私はたまたま4業界目で現在の業界にたどり着き、そこでどっぷりハマってしまい今がありますが、今、仕事で悩んでいたり就職活動中に人にはそう言った先を是非見つけて欲しいと思います。